校長挨拶
ご挨拶
校長 清水 一広
坂井高校は、県内最大級の総合産業高校として、「社会に通用する探究の学び」を核とした教育活動を実践しています。今年度からは、「坂井高校コンソーシアム」を立ち上げ、産・官・学の垣根を取り払った協働の学びを取り入れています。さらに、新学習指導要領の3年目、全学年での完全実施とも相まって、生徒たちの「学びの質」が大きく変わりつつあります。
その変化を、生徒の皆さんには「バケる」という表現で繰り返し伝えています。「バケる」とは、いい意味で見違えるような成長を果たすということです。
今、生徒たちは、どんどん学校の外へ出て行き、企業や地域の諸団体、自治体、大学等と連携した「探究的課題研究」に、主体的に取り組んでいます。そして、その学びの経験と学びへの意欲を武器に、進学や就職等の進路実現にも成果を上げつつあります。
現在の社会は「予測不可能な時代」にあると言われています。その中にあって、ひとりひとりがウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に満たされた状態)を目指すとき、学校の役割はどうあるべきでしょうか。
その一つの答えとして、学校は生涯を通じて主体的に学び続けるための素養(認知能力)と態度(非認知能力)を身につける場所であると考えています。
本校の校訓である「自主」「協働」「創造」は、その観点から、まさに今の時代にふさわしいものです。そして、その理念が形になったものが本校の「社会に通用する探究的課題研究」であり、その成果が生徒の「バケる」ことであるといえるでしょう。
本校の卒業生は、この地域に根ざし、この地域の主人公として地域を創っていきます。地域の未来は本校にかかっていると言っても過言ではありません。その使命を、私をはじめ教職員一人一人が自覚し、生徒たちの学びの伴走者としての役割を果たすべく、誠心誠意取り組んでまいります。