校長挨拶

 坂井高等学校は、県内最大、北信越地区でも最大規模の総合産業高校です。

 多くの設備を有し、農業、工業、商業、家庭の合計8コースの専門的な学びができる学校です。

 それらの様々な学びを通して、学校の魅力や実力が発展期を迎えていると思っています。

 また、地域の多くの企業に貢献できる人材の育成、さらに専門的な学びを広げたいと志す人材を大学等につなげることを使命と考え、日々努力しております。

 新型コロナにより、私たちの日常は一変しました。ここ十数年のネットワーク等の進展はデジタル社会を大きく変えています。デジタルトランスフォーメーションにより企業活動は大きな変革を迎えているように思われます。

 2020年2月現在の世界における企業の時価総額ランキングではGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の米国企業が上位を占め、中国企業のアリババやテンセントなどが続いています。これらはすべてネット関連企業で社会の変化を先取りして多くの新規事業を生み出し展開しているように思われます。一方、日本企業では上位50社の中にトヨタ自動車が唯一入いる状況となっています。 30年前の平成元年はこのランキングの上位10社に日本企業が7社を占める状況であったにもかかわらず、現在は米国や中国に大きく水をあけられている状況になっています。日本企業が変化や新しいことへの対応が遅れたようにも感じられます。

 今、高校においても変革が求められております。ただ今までと同じことをするのではなく、新しいことや変化への挑戦が必要だと感じております。本校は、令和3年5月に文部科学省よりマイスター・ハイスクール事業(次世代地域産業人材育成刷新事業)の指定校として採択され、変革の時代(デジタル新時代)の人材育成に取り組んでいます。更なる本校の魅力発掘と生徒たちの可能性を引き出したいと考えています。

 先日の入学式で、新入生に望むこととして「目標・夢・志をもつこと」「新しいこと・変化に挑戦すること」「リフレクション(内省)すること」を上げました。

 また、始業式では改めて全学年に「リフレクション」の意義を伝えました。いろんな取り組みや挑戦の中で成功も失敗も第三者から見るように客観的に振り返り、失敗を改善するとともに、振り返ることで「気づき」を得て新しいアイデアを生み出してほしい、過去の出来事を未来に活かす未来志向の考え方をしてほしいと話しました。

 先が見えない時代ですが、生徒たちは個々の目標を実現し、さらなる可能性を見い出し、新しい未来を作り出していくと信じています。

 

令和4年4月11日  福井県立坂井高等学校 校長 内藤 俊治