【商品開発】食農科学科食品コース「地域の食材を生かした魅力的な商品開発のための学び」
食品コースの2年生では、9/19に「ものづくりマイスターによる和菓子製造体験」と、
9/3、26、10/3の3日間にかけた課題研究で「酒粕マドレーヌ作り」、「梨ジャムレシピ開発」、「POP作り」を実施しました。
【2年生 ものづくりマイスター】
1学期末に1年生がお世話になった丸岡家様に和菓子講師としてお越し頂き、どら焼きと練り切りの作り方をご指導頂きました。
見た目が似ているどら焼きの生地とホットケーキの違いを、生地に使う小麦粉の量や柔らかさから教えて頂いたことで、生徒たちは「見た目も焼き方も似ているけど、配分の違いで食感や膨らみが全然違う!」と菓子製造の奥深さを実感しました。
練り切り作りでは講師の職人技が光り、餡の切り方や造形一つで様々な花や動物に姿を変える様子に、生徒も感動している様子でした。「同じようにしてるはずなのになんか違う」と悪戦苦闘しながらも、各自で造形やオリジナルのデザインに挑戦しました。
普段体験することがない実習で、味と見た目で楽しめる和菓子の魅力とそれを生み出す職人の技術を感じました。
【2年生 課題研究】
「酒粕マドレーヌ作り」では、3年生の課題研究で取り組んでいる“プロジェクト活動”で考案されたレシピを元に、酒粕入りとプレーンのマドレーヌを製造、食べ比べを行いました。
初めて食べる酒粕の風味には「ちょっと大人な味わい...」と感じる場面もありましたが、先輩が考えたレシピでの食品製造と試食を体験することで、地元産業と提携して商品を開発するプロジェクト活動への関心を深めました。
「梨ジャムレシピ開発」では、山室農場の廃棄梨を利用したジャムを複数のレシピで作り、それぞれの“甘さ”“後味”“食感”を評価・意見交換しました。
「使う砂糖の種類や配分はこれがいい」「レモン果汁は入れるタイミングが大事」など、どうすればもっと良くなるかをみんなで考え、新たな坂高看板商品の開発に挑戦しました。
「POP作り」では、ラベルはなぜ必要なのか。パッケージにはどのようなことが書かれているのか。など商品の魅力をPRについて学び、生徒たちはパワーポイントやエクセルを活用して各自でデザイン案を作り、試行錯誤していました。
自分達で体験、評価し、意見交換して、より良くするための方法を考える。3年生の課題研究に向けた練習として、生徒たちは楽しみつつも真剣な様子で取り組んでいました。